簡単自分で窓枠エアコンクリーニング
簡易方法
今回説明しますのは、前パネル、後ろパネルを外すだけで行う窓枠エアコンクリーニングです。
商売でのエアコンクリーニングであれば、上部天板も外し、縦型シロッコファンも外し、発砲スチロールの筐体も抜き上げて外しての作業になりますが、 今回は、簡単にどなたでもできる方法です。
前後のパネルを外すだけ
準備する物
プラスドライバー マジックリン 隙間テープ あれば便利 塗装用マスカー(濡らしたくない電装部分をカバーする)
重要な事1
まず電装部分を濡らさない事
濡らしてしまったら完全乾燥させること、たとえば、晴天の夏場であれば、締め切った自動車の中に入れておけば。一日で乾燥します。
重要な事2
アルカリ性洗剤をシロッコファンのシャフトの根本に付けないようにすること
シャフトの付け根にアルカリ洗剤が付きますと、回転の為のグリスを溶かしてしまいます。
これをしてしまいますと、しばらくしてキュルキュルと使用時に異音がして最後にシャフトが熱で焼き付きシロッコファンが回らなくなります。
そのために本体を倒して、軸受に洗剤が流れ込まないようにして作業致します。
重要な事3
作業が終わってからすぐに電源をいれてはいけません 。内部のガスが安定していません
使えるのは翌日からです。
工程一覧
今回クリーニングするエアコンです
各メーカーによって取り付けねじの場所に違いがありますが、基本的には同じです。
この機種は、前後カバーの取り付け構造的には、あまり一般的ではありません
できるだけ文章でフォローしていきたいと思います。
フロントパネルを外します
赤い矢印の場所のねじを外します 。
この機種は全面のねじが多いです。
よくあるタイプは、フロントパネルの下の方にねじが2本。
サイドの下側に、左右2本、(下の写真参照)
吹き出し口の中、上下の中ほどの位置に判りにくいようにⅠ本つているケースが多いです。
まず見えているねじを外し、ケースが外れなければ慎重に、まだついているねじを探してください。
窓枠エアコンでは、めくら蓋(わからないように同じ素材のプラスティックで蓋がはめてある)の使用を見たことはありませんが、あるかもしれません。
この機種では、ねじはありません。
窓枠エアコンではほとんどの機種が、赤い矢印の場所左右にねじが付いています。
このねじを外しケースの下の部分を持ち手前に引く要領で外してください。
後ろ側のパネルを外します。
赤い矢印の場所のねじを外します。
中ほどの場所のねじは、穴の奥についていますので、判りにくいかと思います。
ねじを外しましたらケースの上部を持って手前に引く感じで上に抜いてください。
固い場合は、慎重に外し漏れのねじがないか探してください
横に倒して洗浄
電装部分に水などが入らないように、電装部分の下に、なにかスペーサーを入れ、少し持ち上げます。
今回は、竹を割ったのを使いました。
このエアコンは基盤がむき出しではありませんが、出来ましたら、基盤部分、電装部分をゴミ袋などで覆いガムテープで固定された方が、いいでしょう。
この状態で、熱交換器前後、シロッコファンに洗剤を吹き付けます。マジックリンなどがいいでしょう。
吹き出し口の両端には、洗剤を、直接吹き付けず、歯ブラシなどで 泡を移動させる感じで塗りつけてください。注意1
シロッコファン
ホコリだらけのシロッコファンにも洗剤を吹き付けます。壁面もブラシで洗剤の泡を広げていきます。
両端には直接吹き付けずに作業してください。注意1
フロントのシロッコファンは、まじめにしましょう。
後部のシロッコファンは適当でいいです。後ろのシロッコファンから室内に空気は入ってきません。
水道水で洗い流します。
今回シャワーを使用しましたが、散水ホースでの場合、最初は水圧を弱めから、様子を見ながら圧を調整してください。
電装部分に水を飛ばさないように注意してください。
今回マスキング(ゴミブクロなどを被せる)はせずに作業してます。
でシロッコファンは、割り箸などで少しづつ回しながら洗浄していきます。
水圧に任せて、回転させますと、電装基盤が壊れる場合があります。注意2
後ろの熱交換器も流してください。
シロッコファン
シロッコファンもきれいになりました。
水がきれたら本体を立てて、分解の逆で組みつけていきます。
完成ですが、すぐに電源を入れてはいけません
倒して作業しましたので、内部の冷媒が正常な状態ではありません。
ガスが落ち着くまでに電源を入れると故障の原因になります。
1時間ほどでいいとも聞いたことはありますが、念のために1日立てた状態で放置してください。
以上で完全な分解洗浄とはいえませんが、通常での使用なら問題ない状態になりました。
この方法のよさは、内部を分解しないので 、面倒なことがない、やり直すミスがないことです。
注意事項さえ守れば、壊れることがない(カバーが割れたとかあっても、冷えなくなる、動かなくなることがありません。(保障はしません)
注意の説明
注意1シロッコファンの上下に軸受があり、ここのグリスをとかさないように、アルカリの洗剤は、油を溶かし出すのです。立てたままの洗浄では、軸受が痛むのです。
ですからブラシに、洗剤の泡を付けて、直接軸受に洗剤が付かないようにしてください。少々のことは問題ありません。
注意2水圧にまかせてシロッコファンを回転させますと、その先にモーターが付いており、 モーターが発電を行ってその電圧、電流で内部基盤を損傷させることがあります。
この現象は、壁掛けエアコンクリーニングでも古いタイプの日立製などに起こることがあります。
試運転
一日置いたら試運転です。
エアコンクリーニングの必要を感じるほど、使いこみ、時間が経ったエアコンですから、外部ケースと内部本体の間にあるスポンジ状のパッキンもへたっているのではないか?とおもわれます。
試運転中、コンプレッサーの状態で振動が、本体カバーに共鳴し、ビビリ音がでることがあります。
その場合、我慢するか、もう一度ケースを外すか、選択してください。
我慢を選んだ貴方は、これで終了です。おつかれさまでした。
もう一度ケースを外すことを決心された方は、ホームセンターなどで、スポンジに粘着テープの付いた、すきまテープを購入してください。
写真の赤い楕円内部のスポンジは、ほとんど取れ掛けていて残っていません。
この横に、隙間テープを張っていきます。(スポンジの上からでは付が悪く、すぐに剥がれる為)
実際どの部分が共鳴しているのかわかりませんし、振動する周波領域が変化すれば、別の部分が共鳴しだすかもしれません。
隙間テープは、そんなに高い物ではありませんので、ふんだんに使いましょう。余っているようであれば、怪しい部分に貼っていきましょう。
分解のやり直しはしたくありませんから。
今回のエアコンは、赤い楕円の部分と共に、発砲スチロールの中央部分にも、平行して隙間テープを張りました。
これで共鳴音は押えられるはずです。
つまり組み上げる前に、隙間テープを貼りましょう。デスネ
機械は、いつかは壊れます。壊れるタイミングが重なると、その作業が原因だと考えてしまいます。
うまく動作しなかった方は、残念ですがそのときが来たのだと思ってください。
以上の方法で注意を守って頂ければ、壊れる所がありません。
この窓枠エアコンクリーニングに関しての、質問などのお電話は、ご遠慮お願いいたします。
当店は、この記載した内容は免責とさせていただきます。
あくまで自己責任で行ってください。
分解に自信のある方
上記は、簡易にできる方法ですが、自信のある方は、上部の部品を外し、順番に分解していってください。
縦型シロッコファンは下側に、フィンがない部分がありそこの内部のねじを外すことによって、シロッコファンが上に抜けます。
シロッコファン2本抜いて、筐体の発砲スチロールの部品を外せば、完全に清掃できます。
この場合も、縦型シロッコファンのシャフトの根本には、アルカリ洗剤が付着などしますとシャフトのグリスを溶かしてしまい、最悪の場合、シャフトが、回転抵抗での熱で、シャフトの焼き付きトラブルが起こることもありますので注意してください。
この場合も、洗剤使用で洗浄する場合は、本体を90度倒しての作業をお勧めいたします。ただ組み上げてからの動作試験は、内部のガスの関係で、翌日にされることをお勧めいたします。
(倒しますと内部のGASが不安定になりすぐに電源を入れますと故障の原因になります。GASが落ち着くまで待ちましょう)
組立は、分解の逆ですが、シロッコファンの取り付け時に上下の遊びは、ガタの中心でねじを締めこんでいきましょう。(上下に動かしてその中間で固定する。
窓枠エアコンの分解手順に関してお問い合わせがありましたので下により詳しい方法を記載しました
panasonicCW-C16FSの場合
分解クリーニング手順
パナソニック 窓枠エアコンをシロッコファンなども外してクリーニングしたいと思います。
フロントカバーオープン
外カバーは左のヒンジ3か所で付いています。90度開いてから外側に少し力を入れると簡単に外せます。
フィルターなどを外していきます。
フロントカバー
フロントのカバーを外していきます。
矢印の5か所にねじがありますのでこれを外していきます。
ねじが外れましたらカバーの上部を軽く手前に引き出してください。
手前に外れてきます。ぬき上げてください。
フロント分解
前面カバー外れました
後部のカバー。
この矢印の場所のねじを外していきます。
下の2か所はねじのサイズが違いますので、判るように管理してください。
私の場合はタオルを敷き、左側から順番に、分解した順に並べます。
後部カバー上部
真ん中に見えますねじ2本で固定してある、窓枠固定パーツを外します。
赤い矢印のねじを2本外します。
後ろカバーの上部を両手で押えて手前にゆっくり引きます固い場合は徐々に揺らしてください。
上部が手前に出てきますので、その状態から上に引き出してください。
後部カバーが外れます。
天板を外していきます
赤い矢印4か所のねじを外します。
下の2本のねじは長さが違いますので、組みつけ時に注意してください。
油性の多色マーカーなどがあれば、ねじの頭とねじ穴に同じ色を付けておくとトラブルがなく組みつけできます。
上から撮影
これらを外すと天板が上にに外れます。
発泡スチロールの筐体が見えます
発泡スチロールの筐体をゆっくり揺らしながら持ち上げていきます
上から見てみた
縦型シロッコファン2本熱交換器、室内側、室外側。
縦型シロッコファン室外側
まずこの状態で下の矢印の部分のシロッコファンの位置(本体からのクリアランス)(本体からなんミリ上がったところで固定されているか)を記録しておきます。
これをしておかないと組み上げの時に、不具合があった場合なんどか組んだり、ばらしたりを繰り返すことになるかもしれません。
それから縦矢印のねじを緩めていきます。通常のプラスドライバーでは、ねじをなめそうになり、CRCを吹き付けしばらく置き、大きめのマイナスドライバーで緩めました。
ねじは完全に抜き去るのではなくシロッコファンに残るようにしてください。
ねじをポロリと落として熱交換器の隙間に落ちると面倒になりますので、ねじを3回転ぐらい緩める程度でやってください。
シロッコファンひいて撮影
ひいて撮影してみました。縦型シロッコファンの下の所です。
発泡の筐体
べつの場所(浴室)で洗浄します。結構ホコリまみれでした。
室内側シロッコファンとを降ろす
長い方のシロッコファンの場合と同じで横矢印の位置(下との隙間が何ミリか)をしっかり覚えておいてください。メモして
その後縦矢印のねじを緩めて、上にシロッコファンを抜いてはずしてください。
この状態で洗浄します。。
これでエアコン洗浄にかかれます。下ろした他の部品は浴室を使い洗浄していきます。
外した部品
洗浄した部品
熱交換器洗浄後
洗浄終了です。
室内側シロッコファンの軸
組みつけの時、この面取りしてある面を手前にしこの場所にねじが来るようにしてください。
そこ時分解する前にメモした間隔にシロッコファンの位置を合わせてください
室外側シロッコファンの軸
組みつけの時、この面取りしてある面を手前にしこの場所にねじが来るようにしてください。
そこ時分解する前にメモした間隔にシロッコファンの位置を合わせてください
注釈
窓枠エアコンは、セパレートタイプと違い、ガス漏れの可能性が少ない為、結構古いものでも動作しているのを見かけます。
分解メンテナンスすることで、熱効率もよく臭いも取れますので、気になる場合は分解エアコンクリーニングしてください。