ガスを室外機に回収

引っ越しなど移転する場合エアコンを脱着する機会に、ご自分で外し完全に分解洗浄されるのはいかがでしょうか?

そのまま分解すれば中のガスが大気に逃げてしまいます

まず内部のガスを室外機にすべて回収してから分解していきます

エアコンを壁から外すのは、以外と簡単です。

外して分解洗浄の後、取り付けだけ業者に設置してもらいましょう。

必要な物は、大きめのモンキーレンチ×2 プラスドライバー、電源ラインを外すのにあればマイナスドライバー、ビニールテープ、アルカリ洗剤、歯ブラシ、ブラシ(100円ショップでOK)ブルーシートもしくは古毛布 カッターナイフ
あればカラーの油性ペン(何色かあれば便利)

出来れば二人で作業しましょう。


室外機の電装カバーを外す

配管を外す室外機

配管を外す室外機

エアコンを強制冷房運転にします。

本体に強制冷房のボタンを押す。

(強制冷房運転の方法は、フロントカバーを空けて基盤回りか、室外機の配管、電源カバーを 外した所に記載されています。 )

機種メーカーによっては試運転ボタンを5秒押すとか、詳しくは説明書をご覧ください。もしくは品番で検索してください。

不明の場合などは、室内機内部の温度センサー部分( 右側フィルターを外し、黒いマッチ棒の頭)を、ヘアードライヤーで離して加熱します。

冷房になり吹き出し口より冷気がでてきましたら、室外機の電装カバーを外します。

矢印の所のねじを外し、カバーを上下に動かすと手前に外れます。


電装蓋を外した状態

 電装カバーはずす

電装カバーはずす

赤い矢印の部分は、ガス回収が終わりコンセントを抜いてから分解する時にはずしてください。


バルブキャップ

バルブキャップ

バルブキャップ

六角形のバルブキャップです。

セオリー通り逆時計回りに回してキャップを外します。


バルブキャップ外れました。

キャップを外したバルブ

キャップを外したバルブ

通常上の細い管が高圧菅です。

エアコンはガンガン冷えていますか、室外機もブンブン回っていますか?


高圧菅(細い方)のバルブを閉める

高圧菅を閉じる

高圧菅を閉じる

この状態で細い方の高圧菅(細い方)のバルブを閉めます

六角レンチで時計方向にくるくると回しこんでいきます。

奥まで行きましたら固くなります最後にクッと締めこんで

時計を見ておきましょう。

(室内機の壁の裏のベランダに室外機がある2.2kの場合は3分ぐらいです。)

ガス回収に掛かる時間は、設置状況(エアコンの能力、室内機と室外機の配管の長さ、などによって変わります。

室内機の吹き出し口に手をかざし 冷えなくなってきたら、高圧菅を止めてからの時間を測ります。

その3倍の時間がGAS回収の目安になります。

時間がオーバーしても心配ありません。安全装置で自動にストップしますから。


低圧管のバルブを閉める

時間になりましたら低圧管を止めます

時間になりましたら低圧管を止めます

時間になりましたら時計回りに低圧管を締めこんでコンセントを抜きます。

確認しますね、この状態で上のバルブも下のバルブも右回転で奥まで締めこんであります。

今室外機に配管内部と室内機の内部のガスがすべて室外機に回収されました。

これから配管などを外し、分解していきます。


高圧配管(細い方)を外していきます

高圧菅のジョイントを緩める

高圧菅のジョイントを緩める

モンキーレンチで少しずづ六角ナットを緩めます

いきなり緩めるのではなく、少しずづ緩めてにガスが出てこないのを確認しつつ緩めます。

通常うまくいけば、小さくシュと音がします。

ちょっと緩めてもシューと止まらないようであれば、六角ナットを閉め、やり直してください


低圧管(太い方)を外す

低圧管のフレアナットを緩める

低圧管のフレアナットを緩める

 

高圧菅と同じ要領で緩めていきますが、結構固く、バルブの根本までたわみながらも外れないケースもあります


低圧管(太い方)が緩みにくい場合

二つのモンキーレンチを使います

二つのモンキーレンチを使います

低圧管(太い方)の接続ナットが緩まない場合は、一度外したバルブキャップを取り付けてください。

きつく締めこまないでいいです。

バルブキャップの上面がほぼ水平になるようにし一本のモンキーレンチでバルブを支えて、もう一本のモンキーレンチで配管の固定ナットを回し緩めます。

少しづつ緩めてガスがすこしシュといって外れればガス回収は成功です。

すぐに配管口(ラッパ形)をビニールテープで封をしラッパ部分を傷めないようしっかりテーピングする。同時に室外機の配管接続口にもゴミなど入らないようにテーピングする。

室外機の電線は、赤、白、黒と3本刺さっていますが、下の黒い部分に横に溝がある所があるかと思います。ここにマイナスドライバーを当てて、体重を掛けつつラインを手前に抜くと外れます。

ちなみに接続時には差し込むだけです。

宅内側にブルーシートや毛布などを敷き、配管を全体に真っ直ぐに整形し、室内機を持ち上げ取り付けプレートより浮かして外したくない側に配管ともども抜き取ります。

一人は室外側より配管を送ってください

配管などすべて室内側に入ったら、カッターナイフで、室内機の根本より30cmぐらいの所にこぶがありますので配管に平行に切り裂きます。

こぶは配管の接続部分になります。2本のモンキーレンチを使い分解していきます。

外した配管口はゴミなどが入らぬようにビニールテープで封をします。その際配管口(ラッパともいう)を傷めないようにしっかりテーピングしていきます。

壁から外して完全分解エアコンクリーニングの方法紹介

ガスを回収し取り外した室内機

三菱ロボットエアコン

三菱ロボットエアコン

この室内機を完全に分解しクリーニングしていきます。

今回のエアコン室内機は、掃除機能付きエアコンフィルター自動清掃機能)付ですので、部品点数も多く手間がかかります


通常外せる物を外します

通常外せるパーツ

通常外せるパーツ

この場合説明書通りにフィルター類ダストボックスなどを本体より外す。


本体外装ケースを外す

外装ケースを外す

外装ケースを外す

このエアコンの場合、正面に3か所、吹き出し口下の隠しねじ2か所をはずします。

吹き出し口下のあたりからゆっくり上下に動かしながらツメを外していきます。


前面のディスプレイ

電装を外していく

電装を外していく

フロントディスプレイを外す準備をします。
電装ボックスの上にある基盤ボックスを降ろし、フロントディスプレイや、フィルター自動清掃機能部分に行く配線のコネクターを外していきます。


電装基盤

コネクターに色付け

コネクターに色付け

電装基盤のコネクターを外す前にコネクターに色を付けておくと組み立てるときまちがいがない。

スマホで撮影もしておきましょう

(通常家庭用エアコンでは、コネクターが、他の場所に刺さらない構造になっているのが普通ですが、ひょっとしてそうじゃない場合の為色を付けます)

業務用ではリモコンの制御系統でコネクターの差し込み位置が違うケースがありました。


フィルター自動清掃機能部分

ロボットを降ろした

ロボットを降ろした

左橋のねじを見落とさずに外してください(このねじはちょっと短い)

手前より浮きあげる感じで軽くゆすり外す

フィルター自動清掃機能部分を外しました


ドレンパン

ドレンパンの外し場所

ドレンパンの外し場所

ドレンパンを外します。赤い矢印の部分を手前に引き下げる感じで行ってください

壁に付けた状態ではありませんのでドレンホースの干渉を考えずにできますのでやりやすいです。


ドレンパン外れました

ドレンパン外しました

ドレンパン外しました

ドレンパン外れました。


電装基盤への配線など

室内温度センサー

室内温度センサー

電装基盤への配線などを外していきます。

矢印の場所は室温センサーです。

黒いセンサーぶぶんを抜き取ると左側のアース端子も簡単に外れます。


電装基盤ボックス

電装基盤固定ツメ

電装基盤固定ツメ

電装基盤ボックスを外します。

矢印のツメでこれ井されていますので、金属部分と白いプラスティック部分の間にドライバーを入れ、プラスティックのケースを外側に移動させればツメが外れます。

このツメが外れれば、電源ボックスを手前に引くと上のツメはら外れます。


熱交換器の左側固定ねじ

熱交換器固定ねじ

熱交換器固定ねじ

この赤い矢印のねじを外し熱交換器が浮き上がる状態にしておきます。


シロッコファンのねじ

シロッコファンの外しねじ

シロッコファンの外しねじ

この矢印の部分でシロッコファンと送風モーターがつながっています。

このねじを緩める。

完全に取り払うのではなく緩める(3回転ぐらい)

ポロリと落とすとちょっと厄介ですから


ファンモーター

モーター外し

モーター外し

ファンモーターを外します。

赤い矢印3か所でモーターホルダーが固定されています。

ねじを外し熱交換器を浮きあげながらホルダーごとモーターを外します。

同時にシロッコファンも外れます。


外された熱交換器

熱交換器降ろしました

熱交換器降ろしました

熱交換器単体になりました。

アルカリ洗剤を吹き付け、時間を置いて、散水シャワーの直水(ジェット水流)などで洗い流します。

この場合、最初は、離れた距離で水を掛けてください。

近すぎる場合水圧で熱交換器のアルミフィンが変形することがあります。

遠くから状態を見ながら、距離を詰めます。


本体ケースです。

本体ケース

本体ケース

アルカリ洗剤で全体をキレイにしていきます。


洗浄終わった熱交換機

洗浄後の熱交換器

洗浄後の熱交換器

水でアルカリを流してしっかり乾燥させました


洗浄後の部品

完全分解洗浄完了

完全分解洗浄完了

このれですべての洗浄が完了です。

ドレンパンもシロッコファンもきれいになり、カビや雑菌の心配はなくなりました。

分解の逆に手順で組み上げていきます。

取り付けは、業者にお願いしましょう。

自分で取り付ける場合、現在ホームセンターで2M 3M 4Mなど配管セットを売っています。

配管の両端はラッパが切ってありフレアナットもはいっています。

設置状況に応じて長さの配管セットを購入、ドレンホース電線がなければ切り売りしてくれます。

あと配管保護テープとかすきまパテなどを購入

R22のガスであればすべて配管を接続後高圧菅のバルブを開けて(シュッと音がする)再度バルブを閉める。

低圧管のフレアナットを少しづつ緩めるとシューと気体が漏れる音がします。

音が止まれば再度フレアナットをきつく閉めます。その後、低圧管、高圧菅のバルブを開けます。

最初の高圧菅のバルブを開けることで配管と室内機にガスが少量入り、低圧管のフレアナットを緩めることでその隙間から配管内部、室内機内部の空気が押し出される訳です。

R32 410Aのガスの場合、真空引きの必要があります。(現在のすべてのエアコン)

室外機に冷媒の記載がりますので確認してください

真空ポンプ のレンタルも、ありますので、借りるのも方法だと思います。3000円ぐらい

ホームセンターでレンタルできるところもあるようです

発注前のご確認