エアコン内部のカビ

エアコンのカビの対策

カビの発生の原因

送風ファンに繁殖した赤カビ

送風ファンに繁殖した赤カビ

エアコンの吹き出し口から見えるカビは、いかにして発生するのでしょうか?

カビの発生原因は以下の4つの要因によって引き起こされます
① 汚れ: 食品やホコリなどの有機物質がカビの栄養源となります。

②温度: カビは20〜30℃の範囲で発生しやすいです。

③湿度: 湿度が90%を超えると、わずか2日間でカビが発生することがあります。

④酸素: カビは酸素を必要とし、これが存在する環境で成長します。

これらの要因を抑えることで、カビの発生を防ぐことができます。

①栄養、②湿度、③温度、この3つの条件がそろうとカビは、増殖します。

はじめに①汚れ 栄養
通常空気中のホコリを栄養分としますので、エアコン内部に汚れを出来るだけ入れないようにする。
具体的にはフィルターの清掃はこまめに行う。
ケースの外に貼る、外付けフィルターを使う。
(エアコンの外付けフィルターは、エアコンの外側に張り付ける物で、エアコン内部に入る空気のゴミ、ホコリ花粉などを除去し、エアコン内部をちょっとでも汚れにくくする。)

次に②湿度
エアコン室内機内部の湿度を下げる。
冷房中は本体温度が下がるため湿度は、気にしなくてもいいのですが、
冷房後は、冷房運転によって発生した水分で、室内機内部の湿度が高くなっていますので、冷房運転を、停止するときは、しばらく送風運転に切り替えて、エアコン室内機の内部を乾燥させる。

ある実験では、冷房運転ののち送風すること2時間で、5日後にカビは劇的に減少しました。送風の電気代は、1時間に、2円ほどです。ダイキンなどのメーカーでは停止後、自動的に送風運転になるモードがあります。内部クリーンなどです。(クリーンと名乗っていますがフィルターの自動清掃機能とは違います。)一度のリモコン設定で出来ることですので、お使いのエアコン取扱い説明書をご覧になり、設定しておきましょう。

最後に③温度
温度が低い方がカビは発生しにくいのですが、この条件はどうしようもない事が多いです。

栄養源 及び 湿度の条件を、合わないようにすることが実際的なカビ対策でしょう。

エアコンに多いカビは、クロカビです 。

黒カビは湿気の多いところに生えるカビです。

カビの胞子を吸い込むことでアレルギー反応が出る場合があります。

カビを防ぐためには、湿度を下げることです。

カビは湿度が65%以下だと発生しずらくなるからです。

特に免疫力が低い人や高齢者、小さな子どもがいる家庭では、アスペルギルス菌による呼吸器疾患のリスクも指摘されています。

送風について

エアコンの取り付け状態によっては2時間で乾燥しない場合もあるのではないかと思います。

エアコン室内機は肉眼では判らない程度にドレンパン排水溝側に傾けてついているのです。

しかしこの取り付け傾斜がおかしいエアコンも多々あります。

ドレンホースは左右どちらにでも取り付けられるようになっています。

ドレンホースの取り付けが左側であれば、肉眼ではわからない程度に左側を下げて、取り付けが右側であれば、エアコン本体を右を下げて内部の水が流れやすように設置します。

取り付け状態が良くないエアコンはドレンパン内部の水切れが悪く、残留してしまいます。

確認方法ですが配管が右だとドレンパンの右から出ている場合がほとんどですが、そうでない場合もありますので、外装カバーを外して確認しましょう。

傾斜がおかしい場合の簡単な修正方法は、ドレンパン排水側の逆側を持ち上げて、固定することです。

当店では、一度室内機を取り付けプレートの爪から外し、ちょっと浮かせて、エアコン室内機の裏の取り付け溝にスペーサーをはさみ込みます。

(スペーサーと言いましても、割りばしをカットしたものです。つまりは、取り付けの板の爪に、厚紙や、割り箸などを挟み込んで高さ調整します。)この前は鉛筆を使いました。

この方法で調整し水の流れをよくします。

実際に作業を行う場合

室内機を外すとき、押す場所

室内機を外すとき、押す場所

冷房運転の季節では、エアコン内部に水がたまっていることが多く、エアコンの下に防水シートなど水漏れ対策(養生)をします。

あとタオルなども多い目に準備しておき、エアコンの下側の合わせ目を、押えながら手前に室内機を引きます。

コツは合わせマークの場所より壁から3~4cmの場所を押しながら引くことです。

エアコンクリーニングでお伺いして

黒カビが吹き出し口に目立つようになり、当店に依頼されたお客様の話で、部屋に洗濯物を干すようになってからカビが目立ちだした。

ひょっとしてして、カビの原因は洗濯機では?

で、おうちの洗濯機のパルセーターを外して確認しました。茶色い汚れは目立ちますが、黒カビはいませんでした。

でも部屋で(洗濯物を乾燥させる)とはエアコンで除湿はしますが、部屋の湿度は上がってますので、その後の送風運転はしっかり回して、内部を乾燥させてください。

冬の時期などでの注意事項は、洗濯物の部屋干し、加湿器による湿度の上昇、なべものなどによる湿気が増えるなどは気を付けて、換気扇を多用する方がいいようです。

カビの予防?

空気の流れがあるとカビが繁殖しにくい。

小型のUSBケーブルで動作する10cm×10cmぐらいのファンがありますのでコンセントに差すUSB電源との組み合わせで、コンパクトにできると思います。

ファンはUSBになってる物で、ネットショッピングで1000円ほどで購入できます。

デスクトップPCファン

デスクトップPCファン

今回のこのUSBファンはDC5Vで0.20Aですので、一日中回しても電気代は6.5円です(計算間違いならごめんなさい)

スタンダードタイプであれば、このファンをエアコン本体の上に置くことでカビの発生を抑えられるのではと考えています。

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